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“Digital eye strain” (デジタル眼精疲労)

アメリカで開発されたiPhoneやMac, Windows PC, Android phone等、デジタル機器は革命的な進化をもたらす一方、多くのかたにとってこの20年で目の負担の原因にもなってきました。

“Digital eye strain” (デジタル眼精疲労)

IT眼症、VDT症候群、テクノストレス眼症、スマホ老眼

コンピュータービジョン症候群(computer vision syndrome, CVS)

視覚疲労(visual fatigue, VF)

BMJ Open Ophthalmology (British Journal of Ophthalmology) のレビュー(総説)のご紹介からです。

2011年と2017年を比較した統計(イギリス・アメリカ):

○ 3歳までに、68%のこどもがコンピューターを使用

 そのうち54%がインターネットを使用

○ 大人は4時間45分、30-49歳では5時間以上デジタルデバイスを使用

コンピューター作業をしている520人から聴いた症状(ニューヨーク)

○ コンピューターをみるときにぼやけてみえる

○ 遠くを見るときにぼやけてみえる

○ 近く~遠く、遠く~近くに視線を移動したときにピントがあいづらい

○ 目がいたい

○ ドライアイ

○ 眼精疲労

○ 頭痛

○ ものがまぶしくみえる

○ 眼の不快感

欧米と比べて、現代の日本では

スマホやPCなどのデジタルデバイス使用時間は欧米よりもはるかに長いこともあり、上記の症状がある方がとても多い印象があります。

“Digital eye strain” 症状は2つに分類される

(1) ドライアイ(外的症状)

(2) 屈折異常/老視(老眼)/調節/輻輳(内的症状)

(1) 目の炎症を主体と捉えた診療。

ドライアイについて

(2) 調節機能解析装置でピントを合わせる筋(毛様体筋)の状態をみた上で、

・眼鏡・コンタクトレンズが合っていない

 →屈折異常:近視・遠視・乱視・老視(老眼)

 個々の仕事の環境(ものをみるいつもの距離)も考慮した上で、適切な眼鏡・コンタクトレンズ処方をおこなう

・眼位異常/輻輳不全

 →プリズム眼鏡処方

・近くを見るときに緊張状態が強い

 →低加入度数のコンタクトレンズを処方、ピント調節を助けることを試みる

"近くをみる時間が長い" 生活

コンタクトで楽譜がよくみえる

それと併せ、

(3) 個々の生活習慣/仕事についてのお話

をします。

20-20-20 rule

(a 20s break every 20min to view a distant object at 20 feet)

・20分使ったら20秒の休憩

・20フィート(約6メートル)程度の遠方をみる

(The American Optometric Association)

IT機器を使うなら

50cmで楽に見える状態のものを。

連続使用は50分以内。

距離は必ず50cm以上離れて見る習慣を。

50cm、50分、50cmと覚えましょう。

(IT眼症をふせぐには:日本眼科医会)

デジタル眼精疲労に対して、上記の(1)-(3)を軸とした診療をおこなっています。

(追記)

調節機能解析装置のしくみ:

毛様体筋(ピントをあわせる筋)の状態

機械の中をのぞいて、近づいてくる花火の絵にがんばってピントをあわせてみたときの、

調節微動(microfluctuations)に着目

high frequency component (HFC) :毛様体動脈の拍動に関連するもの

HFCが強ければ黄~赤色のグラフの色として示されます。

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(参考)

Digital eye strain: prevalence, measurement and amelioration.

Sheppard AL, Wolffsohn JS

BMJ Open Ophthalmol. 2018 Apr 16;3(1):e000146.

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