よみもの/最新情報– eye topics –
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脳卒中後の「見えにくさ」:視野の欠け・二重に見える原因と対処法
「脳卒中になってから、なぜか物にぶつかりやすくなった」「本を読んでいても、どこを読んでいるのか分からなくなる」「ものが二重に見えて、どうにも気持ちが悪い」 この記事では、脳卒中後に生じる視覚の問題について、その原因、ご自身の状態を把握する... -
肥満治療薬マンジャロと目の関係:網膜症のリスク【2025年版】
「この薬で、健康的に体重を落としたい」 チルゼパチド(商品名:マンジャロⓇ、ゼップバウンドⓇ)は、肥満症の治療薬として、多くの患者さんの希望となっています。その高い体重減少効果が注目される一方で、「なぜ痩せるための薬が、目の病気と関係がある... -
オルソケラトロジーの安全性と、角膜感染症のリスク
夜寝ている間に特殊なコンタクトレンズを装用し、日中の視力を回復させるオルソケラトロジー。眼鏡やコンタクトレンズなしで過ごせる解放感から、特にこどもの近視進行抑制治療として、多くの方がこの治療を選択されています。 便利さの一方で、「レンズを... -
授乳中の点眼薬:中止の必要性?―国際基準で考える安全な使い方
「授乳中に目がかゆくて……。でも、この点眼薬は赤ちゃんに影響がないか心配です。」「目の病気で点眼薬を勧められましたが、授乳を中断しなければならないのでしょうか?」 授乳期間中に目の不調で悩む方は少なくありません。赤ちゃんへの影響を考えると、... -
結膜炎の診断:基本的な診察と、必要に応じた追加検査
「目が赤い」という症状で眼科を受診される患者さんは非常に多くいらっしゃいます。その原因は、ウイルスや細菌、アレルギーなどさまざまです。 ぶどう膜炎で目が赤くなることもあります。たくさんの病気を想像しながら、判断されます。 ほとんどの結膜炎... -
“目の中に膜が張る” 黄斑上膜(黄斑前膜):原因・症状と対処
まっすぐのはずの線が波打って見える。タイルの模様や窓枠が歪んで感じられる。このような症状に心当たりはないでしょうか。もしあれば、それは「黄斑前膜(おうはんぜんまく)」という状態が原因なのかもしれません。 「網膜前膜(もうまくぜんまく)」「... -
こどもの弱視「アトロピン点眼後の検査」リマインダーアプリのご紹介
こどもの視力検査を終え、視能訓練士・医師から「より詳しく調べるため、ご自宅で1週間、アトロピンという目薬を点眼してから、もう一度検査に来てください」と伝えられた保護者の方へ。 突然のことに、多くの疑問や不安を感じていることと思います。 「な... -
新型コロナウイルス感染後の目:網膜血管障害(2025年版)
本記事は、2022年2月に公開した「新型コロナウイルス感染後の目:網膜血管障害」を、2025年8月現在の研究成果を踏まえて大幅に更新したものです。 「コロナに感染して以降、見え方に変化を感じる」「疲れやすくなり、パソコン作業が困難に感じる」 このよ... -
ぶどう膜炎の発症頻度と見通し:どのくらい起こり、今後どうなるのか
「目が赤くて痛い」「光がまぶしい」「霧がかかったように見える」 もしかすると、それはぶどう膜炎という病気の兆候(サイン)なのかもしれません。 ぶどう膜炎は決してまれな病気ではありません。 世界的には10万人あたり年間20〜50人が新たに発症1し、... -
緑内障患者さんの転倒リスクと対策
視野障害がもたらす日常生活への影響と予防法 はじめに 緑内障と診断された患者さんからよく寄せられる質問の一つに、「日常生活で気をつけることはありますか?」というものがあります。 特に重要なのが、転倒リスクへの対策です。 緑内障による視野欠損...