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診療で大事にしていること(2019.7月更新)

年初に前回の記事を書いてから、半年が過ぎました。

診療の軸は大きくは変わりませんが、方針がだいぶ具体化してきました。

 

・人口構成および地域性に特徴:“住みやすい街”/古くからの“紅葉八幡宮の門前町”

・交通の便が良い:通いやすい/連携先医療機関との協力を得られやすい

 

来院時アンケートの結果、

西新・藤崎・高取・百道・昭代・城西 その他周辺より

徒歩・自転車および公共交通機関で来院されるかたが多くいらっしゃいます。

(2019.6月まで:徒歩59%/自転車18%/地下鉄5%/バス4%/自家用車14%)

 

地域で長く親しんでいただける眼科になれるよう、自分の診療方針を確立したいと思っています。

 

(1) 緑内障の早期発見

40歳以上の20人にひとりは緑内障といいますが、ほぼ全てのかたに全く自覚症状がありません。

違う疾患での来院で眼底を診たことがきっかけで、緑内障(疑い)が偶然みつかるということも多くあります。

極早期から緑内障をみつけることができるのは、優秀な医療器械を使うことができるからです。

 

OCT(光干渉断層計)を用いて、視神経乳頭や網膜の神経線維の厚みを測ります。この時点で、緑内障疑いか否かを判断します。

ハンフリー視野検査HFAIII 840では、視野検査を従来より短い時間で行うことができます。

必要なかたには、ゴールドマン視野計(GP)による検査をおこないます。

検査結果を総合して、緑内障を多角的に判断します。

 

この10年で比べても、現在は緑内障に対しての点眼に飛躍的な進歩がありました。

早期に適切な対処をおこない緑内障の進行を抑えて、一生を通じて視野障害の自覚症状が出ないようにすることが緑内障治療の基本と考えます。

 

点眼治療で対応できなくなったと判断されたときに、手術を考慮されることになります:“緑内障は手術で治らない”。

“緑内障”ということばに対して、どうか過剰な心配をされませんよう ひとりひとりの状態・今後の見通しについて詳しくご説明します。

 

(2) こどもの目(小児眼科)

近所にはこどもさんが多く、待合室が賑やかになる時間が訪れます。絵本や折り紙も楽しんで頂いています。

 

近視・屈折異常

スマートフォンの時代になり、近視の人口はさらに増えるものと思われます:「近視ブーム」

 

進行して強度近視の状態になると、成人したのちに緑内障・網膜変性などを発症するリスクが高くなってしまいます(病的近視)。

 

最近は次々に近視進行抑制のエビデンス(証拠)が示され、(Pubmedより)世界中の論文を参照しました。

近視進行抑制(予防)に対して、科学的証拠が充分あり且つ副作用等の危険のない方法をご紹介しています。外遊びの時間を長くすることはとても大事。

こどもの近視・屈折異常

 

宿題や長時間の勉強等も併せ、近見調節障害となっているかたが多い印象です。

調節機能解析装置(アコモレフ)の結果を元に、低用量アトロピン点眼を薦めています。

 

オルソケラトロジー(治療プログラム)の準備も終えて、現在までに数名の方が参加されるようになりました。

適切なレンズケアをおこなって頂くことが最も重要です。

オルソケラトロジー - たける眼科 | 福岡市早良区 高取商店街

 

弱視・斜視

複数名の視能訓練士(ORT)により、こどもの検査を円滑におこなうことができています。

必要に応じてアトロピン点眼・サイプレジン点眼を用いた精査の後、適切な眼鏡合わせもおこなっています。

検査・治療のタイミングを逃さないことが大切と考えます。

視能訓練士の仕事/小児眼科・ロービジョン

早期発見できる「子どもの弱視」

 

(3) 網膜疾患への対応・ぶどう膜炎

糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、ぶどう膜炎、網膜血管閉塞症 等の眼炎症性疾患 

および 近視性黄斑変性(病的近視) 等

OCT血管撮影(OCTアンギオグラフィー)を用いることで、造影剤アレルギーのリスクなく網膜血管の状態を把握します。

画像診断の発達にともない“メディカルレチナ”という領域が確立され、10数年前と比べて手術を必要とする疾患が減りました。

 

九大・留学から最も情熱を持って研究・診療を行っている分野です。

必要に応じて、主に九州大学眼科と連携した診療をおこないます。

眼底にレーザー治療/目の中に注射をする理由

眼炎症・ぶどう膜炎

 

(4) ドライアイ・角膜疾患への対応

ドライアイは、炎症を機転に眼表面涙液層の悪循環が起こっているとされています。

症状のある方にはフルオレセイン染色を行い、それぞれ目の表面の状態の説明を行っています。

ドライアイについて:日本眼科学会雑誌より

 

角膜ヘルペス、角膜炎、角膜潰瘍等 角膜疾患に対しては感染症学・免疫学の知識を多く必要とします。

細菌染色(グラム染色)も補助診断として、持っている知識を抗生剤/ステロイドの使い方につなげています。

 

角膜形状解析装置の導入により、円錐角膜の診療もできるようになりました。

 

長崎大学卒業後は、1年間山口大学眼科で角膜疾患を学びました。

精査を要する疾患に関しては、研修医時からの先輩の森重直行先生(大島眼科病院)に主にご相談・ご紹介しています。

 

(5) つかれめ の定量化/眼鏡・コンタクト処方

(目がつかれる、頭痛がする、肩こりがする、目の奥がいたい、吐き気のする)

整体に通ってあるかたもいらっしゃいます。つかれめが原因の体調不良もあるようです。

 

調節機能解析装置により、ピントを合わせる筋肉(毛様体筋)の状態を示します。

現在あっていない眼鏡・コンタクトレンズを使用していることが疲れ目や眼精疲労に繋がっていることが多いようです。

 

視能訓練士(ORT)の協力を得て、それぞれの生活状況に合わせた眼鏡・コンタクト処方を行っています。

コンタクトレンズ診療では、角膜内皮細胞検査を必ずおこなっています。

コンタクトで楽譜がよくみえる

眼科でコンタクトをつくる意味

 

(6) 白内障について

加齢にともない全ての方に水晶体の濁りが生じます(白内障)。

日常生活に支障がなければ手術適応は少ないですが、かなり進行してしまう前に治療を行うことは大切です。

 

白内障の状態と、特に目の奥に異常がないか精査の上 治療の適応を判断しご説明します。

全眼球屈折解析装置(OPD scan)を用いて、見え方のシミュレーションをお見せできるようにもなりました。

手術適応・ご希望に応じて、手術を専門とする医師へ直接の紹介を行っています。

令和の時代

“見え方の質” を説明できる機械の導入

 

(7) ロービジョン外来(予約制)

「両眼に矯正眼鏡を装用して視力を測り、視力0.05以上0.3未満」をロービジョンと定義されています(世界保険機構, WHO)。

それ以外でも、見えにくい/まぶしい などの症状に対し、

視覚補装具:拡大鏡、ルーペ(エッシェンバッハ社製)、遮光眼鏡、タイポスコープ、手持ち式拡大読書器、単眼鏡 等のご紹介が可能です。

現在までに 網膜色素変性症/小眼球症/レーベル遺伝性視神経症/(進行した)緑内障/黄斑変性症のかたに、視覚補装具のご紹介をおこないました(現在までも長く経過を診ている方です)。

 

上記に挙げた疾患以外にも、

赤ちゃんから大人・ご年配のかたまで、地域の全てのかたの目の健康に携わっていきたいと思います。

ささいなことでも、いつでもご相談ください。

 

心地良い空間をつくることと院内ITシステムを運用すること、優秀なスタッフ/助けてくれるかたがたには感謝するばかりです。いつもありがとうございます。

お待たせしない工夫/院内システム構成

 

引き続きわたし自身も常に知識のアップデートをおこないます。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

* ファインガーデン高取敷地内裏の駐車場もご利用ください。

* 一方通行の細い道で少しわかりづらいため、お電話でもお尋ねください。

* 周囲のコインパーキングの地図もつくっています。

たける眼科

www.takeru-eye.com

「高取商店街」

福岡市地下鉄 西新駅/藤崎駅

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